25年振りに発掘したカセットテープ音源をBandcampでアルバム「The Cassette Years」としてリリースしました

2022年、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて早速ですが、突然ながら25年(※)振りに自宅のタンスから見つかった、かつてカセットテープに録音した自作曲を、PCでヒスノイズ除去などのトリートメントを行った上でアルバム「The Cassette Years」としてBandcampにてリリースいたしました(フリーダウンロードです)。
(※)おそらく1995~1997年あたりに録音

これらの曲は、初めて(シンセ内蔵の)シーケンサー(KORG 01/W)を手に入れた頃に作った曲で、カセットテープに録音したのは、当然ながらローファイを気取っていたわけではなく、単に音楽制作に使うための録音機材を買うお金がなかったからです(涙)。使用機材はほぼ01/Wですが、一部の曲では、同じく当時所有していたKAWAI R-50(ドラムマシン)やRoland S-330(サンプラー)も使っています。レコーダーは普段使っているラジカセでした。これらの曲を作った時はまだ実家に住んでいたのですが、その後仕事やら結婚やら諸々の私事のおかげで音楽活動からは数年間遠ざかることになるわけですが、まあそれはどうでもいいですね(笑)。

それでは、各曲の解説などしてみましょうか。

The Corner:
これはYAMAHA QR-10で作ったパターンをMIDIで01/Wのシーケンサーに記録してアレンジしていった曲ですね。今聴くとちょっとビッグビートっぽいですね。スネアを使っていないリズムが面白いです。サビで転調するところもいいなあ。

Dance:
01/Wオンリーで作ったエレクトロニカというか、アンビエントっぽい曲ですね。当時エレクトロニカというジャンルはなかったかと思いますが。

The Turning:
これも01/Wだけで作った曲ですね。確かアシッドを01/Wで作れないかなと思って試した記憶がありますが、結果的に全然違うものになっていますね。YMOの「U.T.」っぽくもあります。

Wilderness:

アンビエントっぽい曲です。Roland S-330で鳴らしているループをバックに、01/Wのピアノを弾いています。

Maze:
これも01/Wで作ったエレクトロニカっぽい曲ですね。

Escape:
4つ打ちの曲ですね。これは某テクノ雑誌にデモテープを送って、記事中で紹介してもらったことがあります。その後、特に何も起こりませんでしたが(笑)。

The Fictional Video Game Soundtrack(全5曲):
その名の通り、架空のビデオゲームのサウンドトラックをイメージして作った曲です。当時はJRPGが全盛の頃だったので、それらを意識してはいますが、やっぱりちょっと変わった曲調ですね。「Joy」がめちゃくちゃ普通っぽい曲なので、今聴いて逆に感動しました(笑)。どこかのゲーム会社にデモテープでも送っておけば良かったかな。

なお、これらの音源は、今回のリリースにあたり、可能な限りのトリートメントを行いましたが、元の録音状態が良いとは言えない上に、テープの劣化も考えられるため、少々お聞き苦しいところがありますが、ご容赦ください。

それではお楽しみいただければ幸いです。↓ 下記はBandcampページへのリンクです。全3作のアルバムを公開中、いずれもApple MusicやSpotifyなどの配信サービスでは聴けない曲を収録しています。全曲フリーダウンロード!